聖戦士ダンバインアニメレビュー


聖戦士ダンバイン DVD-BOX
出演:中原茂 /土井美加 /安宅誠 /川村万梨阿 /若本規夫 /高田由美 /速水奨 /高橋美紀
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聖戦士ダンバイン名言
『いい夢を・・・見させてもらったぜ・・・。』

アニメ大全集レビュー101

『聖戦士ダンバイン』(せいせんしダンバイン)は、サンライズ制作、富野由悠季監督のファンタジーロボットアニメです。
アニメは、1984年から全49話放送されました。


●聖戦士ダンバインストーリー

海と陸の間にある異世界『バイストン・ウェル』。
ある日、アの国の地方領主ドレイク・ルフトの元に、地上人(現実世界の人)の天才科学者ショット・ウェポンが現れる。
ロボット工学に明るいショットは、バイストン・ウェルに固有のオーラ力に着目し、それをエネルギー源に駆動するオーラバトラーを開発、『機械』をバイストン・ウェルに初めてもたらした。
ドレイクはオーラバトラーの圧倒的な力を知り、バイストン・ウェル全土を制覇するという野望に乗り出す。

ドレイクはまず、捕獲したエ・フェラリオのシルキー・マウに、地上とバイストン・ウェルを繋ぐ『オーラロード』を開かせ、地上人トッド・ギネス、トカマク・ロブスキー、ショウ・ザマ(座間翔)の3人を召喚し、彼らを3体の新型オーラバトラー・ダンバインのパイロットである『聖戦士』として配下に置く。
ショウは突然の異世界に戸惑いながら、言われるままに当面の対抗勢力であるギブン家との戦闘を重ねていたが、ギブン家の地上人マーベル・フローズンの説得によって、ドレイクの真意を悟りダンバインとともに出奔、オーラシップ・ゼラーナを指揮するギブン家の長男、ニー・ギブンの下に身を寄せるのだった。


 『聖戦士ダンバイン』と、作品タイトルにもなっているダンバインとは、主人公ショウ・ザマら聖戦士と呼ばれるパイロットが搭乗する、昆虫をモチーフとしたな異形のロボット(オーラバトラー)のことです。
小さな妖精の姿をしたミ・フェラリオなどが存在するファンタジー的世界観、中世ヨーロッパに似た異世界バイストン・ウェルを舞台にしたロボットアニメです。
当時のアニメファンの間では、ポスト・ガンダムとして同時期の『超時空要塞マクロス』『超時空世紀オーガス』『装甲騎兵ボトムズ』と並び、一貫してトップクラスの人気を誇り、各アニメ誌上で頻繁に特集が組まれていました。

主人公のショウ、ショウのパートナー・マーベル、バイストン・ウェルで立身出世を夢見たトッド、ジャンヌ・ダルクの再来と言われたジェリルなど、バイストン・ウェルに召還された地上人それぞれのドラマが『聖戦士ダンバイン』には詰まっています。
それぞれの考え、生き様、散り様はとても印象深く、特にトッド・ギネスの散り様はダンバインの名シーンの一つです。
また、地上人ではないですが、ショウの登場によりエリート街道から外れてしまい、執拗にショウを追い続けるバーン・バニングスの存在も忘れられません。
最終回でのショウとの激突も名シーンです。

他にも、小さな妖精の姿をしたミ・フェラリオの設定は当時のアニメでは珍しく、主人公・ショウと共につねにダンバインに乗り込むチャム・ファウや、エンディングのみ出演予定だったエル・フィノなど、登場キャラクターの中でも高い人気を誇りました。
また、当初男性の老人の予定だったシーラ・ラパーナを美少女に変更、これが大当たりで容姿端麗な凛とした佇まいで日本アニメ史に残る人気美少女キャラの一人になりました。
視聴者だけでなく制作者側でも彼女の作画を担当したがるアニメーターが続出したそうです。
『聖戦士ダンバイン』の第1話の完成したフィルムを見た時点で、富野監督は自身の趣味性のみで作品を制作していると感じ、番組内容を当初の構想から大幅に変更することを決意したことから、シーラ・ラパーナの変更、エル・フィノも本編に出演することになったそうです。

『バイストン・ウェルの物語を憶えている者は、幸せである。心、豊かであろうから。
私たちは、バイストン・ウェルの記憶を記されてこの世に生まれてきたにもかかわらず、思い出すことのできない、性(さが)を持たされたから。・・・それ故に、ミ・フェラリオの語る、次の物語を伝えよう・・・』
で始まる冒頭のナレーションに、期待感を抱かずにはいらレナィ作品、それが『聖戦士ダンバイン』です。

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RD 潜脳調査室アニメレビュー


RD 潜脳調査室 DVD
出演:森功至 /沖佳苗 /高橋広樹 /川澄綾子 /藤原啓治 /渡辺明乃 /野中藍 /鶴ひろみ
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RD 潜脳調査室名言
『私はほんの少し眠っていただけなんですがね・・・』

アニメ大全集レビュー100

『RD 潜脳調査室』(アールディー せんのうちょうさしつ)は、プロダクションI.G・士郎正宗共同原作のテレビアニメ作品です。
『RD』は『Real Drive』の略。
アニメは、2008年4月から全26話放送されました。


●RD 潜脳調査室ストーリー

2012年、海上都市・人工島は建設半ばで『海が燃える現象』に遭い崩壊した。
その近海での観測実験の最中に、現象に遭遇したフリーダイバー・波留真理(はるまさみち)は眠り続けることとなり、目覚めたときに肉体は老い、精神は事故当時のまま50年もの時が経過していた・・・。

そして2061年、人間がネット社会を構築して50年。
人間同士が意識で繋がることができる理想実現を期待されたネット社会だったが、個人情報の流出、情報の改竄など、新たな社会問題が現象化しているにも関らず、人は尚、取り交わされる情報をネットに依存し、ネットからの離脱を選択することはできなかった。
その結果、セキュリティを強化した新たなネットワーク空間の構築が望まれ、メタ・リアル・ネットワーク(略してメタル)が完成、人々の生活へと浸透していった。
しかしその結果、人は安全なメタルの中で本能を解放し、爆発させることを憶えた。
だが、人が生きている舞台は規律で縛られた現実世界である。
二つの世界の間に奇妙な摩擦が生れ、それが在らざる歪みとなって世界に現れはじめていた。
そうした歪みの原因を調査、究明するため、メタルの海に挑むエキスパートを、人々は電脳ダイバーと呼んだ。

ヒロイン・蒼井ミナモと共にある事件を解決した波留は、電理研の特殊調査員として、再びダイバーとしての道を歩むことになるのだった。


 『RD 潜脳調査室』は、同じプロダクションI.Gと士郎正宗による『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズと共通の設定が登場しますが、少なくとも物語上の続編ではなく、『攻殻機動隊』の世界観の先にある未来の世界を見せる作品を目指す、言わば『姉妹編』的作品となっています。

更なるネットの進化の形メタリアル・ネットワーク通称『メタル』の存在がまず目を惹きます。
そのメタルの発達により、『現実世界ではなく、仮想世界の中に生きる』という選択を得た人々が、自らの理想世界に『ひきこもる』状態が通常となりつつある時代設定は、今の日本社会にリンクする部分があると思います。
また、メタルなどの使用にあたり、電脳化が普及した未来都市の生活感や空気感もリアルに描き出しています。
普通の生身の人間、体は生身だが電脳化した人間、電脳化に加え義体化もしている人間、人間ではないアンドロイドとが共存する世界観を見事に構築されています。

世界観も見事ですが、『RD 潜脳調査室』では人間描写も見事です。
50年間眠り続けたため、心と体のギャップに悩む波留の描写、時折描かれる波留が50年間眠っていたことを感じさせるエピソードはどれもグッときます。
特に、第6話『ラブレター』における、波留と波留の恋人とのエピソードは涙なしでは観られません。

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BLOOD+(ブラッドプラス)アニメレビュ


BLOOD+ DVD
出演:喜多村英梨 /小西克幸 /吉野裕行 /矢島晶子 /大塚芳忠 /中田譲治 /辻谷耕史 /藤原啓治
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BLOOD+(ブラッドプラス)名言
『ナンクルナイサ』

アニメ大全集レビュー99

BLOOD+(ブラッドプラス)はProduction I.G制作のアニメ作品です。
2000年に劇場公開、およびゲーム化された『BLOOD THE LAST VAMPIRE(ブラッド ザ ラスト ヴァンパイア)』の『少女が刀を使って翼手(人に擬態し、人間の血を喰らう異形の生物)を斬る』というコンセプトをそのままにし、キャラクター・ストーリーを一新して製作されました。
アニメは、2005年から全50話放送されました。
小説版や漫画版も出ていますが、多少内容が異なります。


●BLOOD+(ブラッドプラス)ストーリー

沖縄県沖縄市コザに住む高校生・音無小夜(おとなしさや)は、一年以上前の記憶を持たないものの、家族である養父・宮城(みやぐすく)ジョージや義兄弟・宮城カイ・リク、そして友人に囲まれて平和な日々を過ごしていた。

しかし、そんな小夜の日常は、生き血を喰らう獣・翼手に遭遇した事で終わりを告げる。
襲い掛かってくる怪物に成す術もない小夜は、辛くもハジと名乗る美貌の青年に助けられる。
そしてハジに口移しで彼の血を飲まされるや一変、刀を手にし、たちまち翼手を切り伏せてしまう。
倒すべき敵、果たすべき使命が闘いの渦に彼女を引き戻す・・・。


 『BLOOD+(ブラッドプラス)』は、作品全体での謎があったり、実際の歴史と非常に関係が深く奥深い作品となっています。
翼手との戦いや小夜の出生の謎を追いながら、世界各国をまわって行くというワールドワイドなストーリー展開となっています。
大きく分けて、沖縄編・ベトナム編・ロシア編・フランス編・イギリス編・アメリカ編と、最終回までに6ヵ国を渡り歩きます。
人間の血液を栄養源にする翼手、長い眠りに就く翼手の女王、日光を浴びられないシフなど、吸血鬼をモチーフにした部分が幾つか見受けられる作品になっています。

また、『BLOOD+(ブラッドプラス)』では、複数の愛情、その中でも特に家族愛が全編を通して色々な形で登場してきます。
前半の沖縄編では、小夜と宮城ファミリーの家族愛が。
小夜が人間じゃないと分かっても、兄弟だと言うカイ・リク、そして小夜の正体(翼手の女王)を知っていて養子にし、実の娘のように可愛がっていたジョージ。
沖縄編のクライマックス、小夜を庇い、翼手に怪我を負わされるも最後の力を振り絞り、翼手を倒すシーンはとても素晴らしい場面です。
そして、小夜の腕の中で亡くなるジョージの姿は涙を誘います。
ジョージが死んだ後も、理想の父親として小夜やカイの思い出のシーンに登場、ジョージの口癖であった沖縄の方言『ナンクルナイサ(なんとかなるさ)』は、二人の心に深く刻まれています。

そしてもう一つの違った形の家族愛が、小夜の双子の妹であり、もう一人の翼手の女王・ディーヴァと小夜の関係です。
性格は子供のように無垢でありながら凶暴・残忍な面をも合わせ持ち、小夜の仲間、そして小夜の義弟・リクまで殺害するディーヴァ。
しかしその実、育った環境上、感情の表し方を知らず不器用ではありましたが、本心では誰よりも家族愛を、姉としての小夜を求めていました。

こうした家族愛、他にもシフなどの種族愛、そして日本刀を駆使したアクションシーンの数々、ベトナム戦争などの戦争やその傷跡など、『BLOOD+(ブラッドプラス)』は見所満載のアニメ作品です。

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