侍ジャイアンツ DVD-BOX
出演:富山敬 /納谷六朗 /武藤礼子 /吉田理保子 /井上真樹夫 /西尾徳
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『待ってました!我らが蛮ちゃん!』
アニメ大全集レビュー66
侍ジャイアンツ』は、週刊少年ジャンプに連載された梶原一騎原作、井上コオ画のスポ根野球漫画、またそれを原作としたアニメ作品です。
アニメは、1973年から全46話放送されました。
●侍ジャイアンツストーリー
8年連続日本一という偉業を達成したジャイアンツだったが、川上監督はいまのジャイアンツの将来を気がかりに思っていた。
そつなくこなす実力選手は多数いるが、天才的かつ動物的カンといわれる野性味を兼ね備えた選手、長嶋の後を継ぐことのできる、いわば侍の血を持った選手は現れていなかったからだ。
そんな折、二軍選手の八幡のすすめで、川上監督は長嶋とともに四国の土佐に渡る。
そこで出会った、八幡の高校の後輩・番場蛮(バンババン)は、あらゆる野球の常識を覆す破天荒な男であった。
番場蛮の才能に惚れ込んだ川上監督は、後日番場をドラフトで指名する。
入団をいったんは断った番場だったが、最終的にはジャイアンツへの入団を決意する。
侍ジャイアンツでは、当時の週刊少年ジャンプが読売ジャイアンツと独占契約を結んでおり、長嶋茂雄や王貞治など実在の多くの野球選手が出たことが特徴の一つです。
アニメの展開も現実の1973年ペナントレースと同じ展開をしており、アニメ版放送開始時の1973年10月7日の時点で、この作品の舞台となる1973年シーズンの巨人は、セントラル・リーグ優勝がかなり厳しい状態になっていました。
この後、10月11日巨人×阪神10-10の死闘(侍ジャイアンツ・第37話『怒りに燃えた分身魔球』の舞台となる)、10月20日巨人ナインが乗る新幹線が脇を通過する中日球場で優勝マジック1の阪神敗戦(第38話『大砲・運命の一打』の舞台)、10月22日阪神×巨人最終決戦で巨人勝利・逆転V9(第39話『輝け苦闘のV9』の舞台)と、プロ野球史上に残る劇的な展開となり、この流れは作品の中でも忠実に再現されています。
当然のことながら、侍ジャイアンツ企画当時には、ペナントレースがこのような展開になることもわかっていなかったわけであり、現実のペナントレースの展開に沿って、アニメのストーリーを制作した、制作スタッフでさえ先の展開が分からない珍しい作品となっています。
また、侍ジャイアンツの魅力と言えば、主人公・番場蛮(名前もインパクトがあります)の破天荒な性格と魔球です!
アニメ版の侍ジャイアンツでは、番場蛮の破天荒な性格を声優の富山敬が見事に演じきっていて、非常にいい味を出しています。
魔球については、完成した魔球でライバルである眉月光(ヤクルト)や大砲万作(中日)と死闘を演じる試合シーンも壮絶ですが、魔球を完成させるために先輩でありキャッチャーである八幡と行う特訓も壮絶です。(ちなみにこの当時の巨人の捕手は、後年監督として西武の黄金時代を築いた森祇晶です。番場が投げるときだけ八幡が交代します。)
魔球開発のため台風で荒れる海の上で特訓する番場。
番場だけでなく、球を受ける八幡も魔球を受ける特訓や、打撃能力向上のために、崖に逆さ吊りになって打撃練習を行うトンデモ特訓が数多く登場しました。
そうして生まれた魔球が以下のとおりです。
・ハイジャンプ魔球
・エビ投げハイジャンプ魔球
・大回転魔球
・分身魔球
・ミラクルボール
どの魔球も一度観たら忘れられないインパクトのある魔球になっています。
なお、アニメ版には登場しませんでしたが、漫画版では『ハラキリシュート』という魔球も登場していました。
他にも、アニメ版と漫画版の差異はいくつかありますが、その最大の違いが漫画版では『魔球の投げ過ぎのためライバル大砲万作を打ち取ったのと同時にマウンド上で立ったまま絶命』という最終回です。
死をもって終えたことは読者にインパクトを残し、アニメ化もあいまって長く語られる人気作品となりました。
ちなみに、アニメ版では違う終わり方になっています。
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